物流ドローンFC100・農業ドローン合同イベントレポート|60kgの荷上げデモに来場者が圧倒された一日

ニュース


この記事でわかること

  • 物流ドローン「DJI FlyCart 100(FC100)」の最新スペックと現場での実力
  • 60kgの足場材を実際に荷上げした迫力のデモフライトの様子
  • 補助金・制度活用の最新情報(Yes,We Can株式会社様講演)
  • 今後のドローン物流・農業利用に向けた導入の展望

令和8年5月13日、株式会社花縞は千葉県の自社拠点にて、物流ドローン「DJI FlyCart 100(FC100)」と農業ドローンの合同紹介イベントを開催しました。

会場には農家・建設業・工場関係者など、多種多様な業種から多くの方がご来場くださいました。FC100の実機を目の前にした瞬間、その圧倒的なサイズに「思ったより大きい」という声が会場のあちこちから聞こえてきた印象が残っています。

倉庫前でドローンの飛行を見学する人々
倉庫前の広場で行われたドローンの飛行デモ。参加者たちは空を見上げ、その性能を熱心に見守っています。

FC100とはどんな機体か――株式会社セキド様による講演

今回のイベントの核心となったのが、株式会社セキド様によるDJI FlyCart 100(FC100)の講演です。FC100の正規販売代理店として最前線で運用に携わるセキド様が、機体の特徴から現場での取り組みまで、実務ベースで幅広くお話しくださいました。

FC100は2025年12月にDJIがグローバル発表した次世代物流ドローンです。主なスペックは以下の通りです。

項目スペック
最大積載量80kg(シングルバッテリー時)
デュアルバッテリー時の積載量65kg
航続距離(65kg積載時)12km
最大離陸重量149.9kg
防塵・防水性能IP55
動作温度-20℃〜40℃
最大風速耐性12m/s
安全装備LiDAR・ミリ波レーダー・統合型パラシュート

前モデルのFlyCart 30が最大30kgだったのに対し、FC100は65kgへと2倍以上に積載能力が拡大しました。建設資材・医療機器・災害救援物資など、これまで運搬が困難だった重量物の空輸が現実的な選択肢になってきました。

セキド様の講演で特に印象的だったのは、「今、何ができて、何がまだできないか」を率直に話してくださった点です。スペックの話だけでなく、実際の運用体制(最低2名のオペレーター+2名の補助者が必要)、バッテリー管理の実務、日本の規制への対応状況まで、現場目線のリアルな情報を提供いただきました。

来場された方からも「導入を考えていたが、何が必要かイメージできた」という声をいただきました。

FlyCart100 大きさ・音、圧巻です!

60kgの足場材が宙を舞った――デモフライトの迫力

イベントのクライマックスが、株式会社スカイロボット様と弊社による荷上げデモフライトです。

今回のデモでは、地上に置いたダミーのソーラーパネル(足場材【重量60kg】)をFC100が吊り上げ、弊社事務所まで空輸し、安全に荷下ろしするというミッションを実施しました。

この60kgという数字は、イメージしにくい方も多いでしょう。成人男性1人分の体重に相当します。それをドローンが静かに、そして正確に持ち上げる光景は、言葉で説明するより実際に目にした方が圧倒的に伝わります。

デモフライトで来場された方が特に驚かれていたのが、自動制御機能による荷物の安定性です。吊り下げた60kgの荷が、飛行中もほとんど揺れない。FC100に搭載されたLiDARとミリ波レーダーが周囲の環境をリアルタイムで把握し、安定飛行を維持しています。

「ドローンで重いものを運ぶ」というイメージが、多くの来場者の中で一気に「現実のもの」に変わった瞬間でした。

ドローンが屋上へ資材を運搬

補助金で導入コストを下げる――Yes,We Can株式会社様の講演

デモフライトの後、Yes,We Can株式会社様より補助金・制度活用に関する講演をいただきました。

ドローン導入を検討するとき、費用面がネックになるケースは少なくありません。FC100クラスの物流ドローンになると、機体本体だけでも相当の初期投資が必要です。

Yes,We Can株式会社様の講演では、現在活用できる補助金・制度の種類・申請のポイント・よくある落とし穴まで、具体的な事例を交えながら解説いただきました。

来場された方からは「補助金の話が一番参考になった」という声が多く聞かれました。机上の計算だったドローン導入が、補助金を活用することでぐっと現実的な数字に近づく。その実感を持って帰っていただけたなら、今回のイベントの大きな成果だと思っています。

倉庫内でのプレゼンテーション風景

農業ドローンコーナーも好評――AGRAS T70P実機を展示

イベントでは物流ドローンと並行して、DJI AGRAS T70Pの実機展示・紹介コーナーも設けました。

T70Pは2025年11月に国内発売されたDJI Agricultureの最新フラッグシップ機です。主なスペックは以下の通りです。

項目スペック
最大液体散布量70L
粒剤スプレッダー容量最大100L
リフティング(吊り上げ)能力最大65kg
最大飛行速度20m/s
散布流量最大24L/分(高流量モード)
障害物検知ミリ波レーダー+Tri-Vision(最大60m先から検知)
安全システムSafety System 3.0

農業ドローンによる農薬散布は、1反(10a)あたり飛行時間で1〜2分で作業が完了します。真夏に重い動力噴霧器を背負って圃場を歩き回る作業と比べると、その差は歴然です。高齢化が進む農業現場において、ドローン散布の需要は年々高まっています。

今回展示したT70Pで特に関心を集めたのが、液体散布・粒剤散布・荷上げ輸送の3役をこなせる多用途性です。農薬散布だけでなく、肥料や種子の散布、さらには山間部や果樹園での資材輸送まで1台で対応できます。

また、イベントでは水稲以外の作物への対応についても多くの質問をいただきました。大豆・麦・野菜など、ドローン散布に対応する登録農薬の種類は年々増えており、千葉県の多様な農業形態にも対応できるケースが広がっています。

弊社が千葉県内で農薬散布事業を展開していることもあり、「実際に頼むといくらか」「どの作物に対応しているか」といった実務的な個別相談も多数いただきました。物流ドローンと農業ドローン、用途は異なりますが、「人の代わりに重労働をこなす」という本質は同じです。そのことを来場者の方と共有できたのが、今回の大きな収穫でした。


今後の展開

今回のイベントを通じて、FC100をはじめとする物流ドローンへの関心が千葉・関東エリアでも確実に高まっていることを実感しました。

建設現場での資材搬送、太陽光パネルの設置補助、農業施設への物資輸送など、FC100が活きるシーンは身近な現場にすでに存在しています。

弊社では今後も、物流・農業・点検の各分野でドローン活用の実証を積み重ねていきます。導入のご相談・デモのご依頼は、お気軽にお問い合わせください。


よくある質問

Q. FC100は現在日本で購入できますか?

A.はい、購入可能です。株式会社セキド様をはじめとする認定代理店を通じてご購入いただけます。導入前のご相談は弊社でも承っています。

Q. 今回のデモで使用した荷物の重量はどのくらいですか?

A.60kgの足場材を使用しました。成人男性1人分に相当する重量です。FC100はシングルバッテリー時で最大 80kgまで積載可能です。

Q. 補助金はどの程度活用できますか?

A.導入目的・業種・規模によって活用できる制度が異なります。Yes,We Can株式会社様へのご相談、または弊社経由でご紹介することも可能ですのでご連絡ください。

Q. 農業ドローンの散布依頼はできますか?

A.はい、千葉県内を中心に農薬散布の代行を承っています。散布シーズン前のご相談はお早めにお願いします。

Q. 次回イベントの予定はありますか?

A. 現在企画中です。日程が決まり次第、当ブログおよびSNSでご案内します。